つんつくつくつくどうが

旦那公認の寝取りから、一回だけの約束ということでノコノコ出向いていく唐木氏との逢瀬、そんな浮気が現実化される。
実は、この誘いも旦那と唐木氏のたくらみであった訳だが悪趣味で卑猥な下着を着せられ、B級ポルノ映画にいる場末の娼婦でもあるかのように応じている妻、それを興奮の坩堝を彷徨いながらも息を弾ませて覗いている亭主。障子が開けられ目隠しを外された女の目の前に男はいる。この妻の旦那である。唐木氏に突かれ、旦那のものを貪る妻。そこで唐木氏の亭主嬲り・・・。男の我慢しきれない嫉妬、独占欲。唐木氏がしりぞく。そこから、唇を吸い合うような猛烈な夫婦の営みが始まる。この瞬間、晴れやかに人妻は表情を変える。これは自分の妻である女の愚かさを許した男、仕掛け人である唐木氏、許された妻。それぞれの心理が織りなす心理劇。なかなに面白い。

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